OZ810は、コンパクトなスタンドアロンRF overFiberまたはアナログoverFiberトランシーバーで、RS232トランスポートとAGC(自動ゲイン制御)を備えています。2組のOZ810トランシーバーで、RF→光や光→RFの双方向リンクを作成できます。OZ810は、必要に応じて、個別の線形(アナログ)送信機(Tx)や受信機(Rx)ユニットで構成することもできます。
OZ810は、同軸ケーブルシステムに代わる優れた代替手段となり、広範囲の周波数にわたり、元の信号方式のままでの高い周波数のRF信号伝送特性を確実に大幅改善できます。動作周波数は47 MHz〜6GHz以上で、低い雑音指数(NF)と高いスプリアスフリーダイナミックレンジ(SFDR)を備えています。OZ810は、既存システムにプラグを差し込んで簡単に使用できるプラグインタイプで、室温でMTTF20年の非常に低い故障率です。OZ810モジュールを使用すれば、帯域幅範囲内にあるすべてのアナログRF信号は、光ファイバーケーブルを介して伝送できます。
OZ810の一般的な用途は、IF Satcomバンド、Lバンド、Sバンド、Cバンド、GPS、PCSセルラー、Wi-Max、4G LTE、VHF、UHF、QAM、タイミング、ファイバーを介した周波数信号分配、ファイバーを介したカスタムRFソリューションなどです。
OZ810モジュールには、フィールドでの接続作業を容易にするためのポテンショメーターを使った手動ゲイン制御(MGC)が装備されていて、小さなドライバー(または「tweeker」)でボックスの上部から作業できます。標準の光コネクタはSC / APCですが、FC / APCも利用できます。Rxには高性能InGaAsフォトダイオードを、Txには1.3 µmまたは1.5 µmのアイソレータ付き線形DFBまたはFPレーザを使用しています(より高度なシステム用にCWDM LDも使用できます)。平均自動パワー制御(AAPC)が組み込まれているため、全温度範囲で最適な光パワー安定性が得られます。RFインターフェースには50オームのSMAコネクタが、アラーム監視、RS232インターフェース、電源入力にはオスDB-9コネクタが装備されています。動作電源はDC+12Vです。

■特徴

・頑丈な防塵パッキング
・サイズ:約 76 x 127 x 32 mm
・重量:340 g
・30 MHz〜3.0 GHzの帯域幅
・低雑音指数(NF)
・広いスプリアスフリーダイナミックレンジ(SFDR)
・-40 〜 +75℃の動作温度
・自動光パワー制御
・手動ゲイン調整(MGA)

■用途

・屋内DAS(Distributed Antanna System)
・サトコム
・WiMax / 4GLTE
・携帯基地局
・MMDS
・リモートアンテナの位置
・GPS信号配信
・タイミングと周波数信号配信

■主な仕様          OZ810データシート)

型番  OZ810
 帯域幅 30 MHz ~ 3 GHz
 Tx波長 1310/1550 nm
 Tx光出力 2.5 mW
 Rx波長 1270 ~1610 nm
 SFDR 109 (dB/Hz) 2/3
 RF リンクゲイン +1 dB
 Txへの最大RF入力 17 dBm
 Rxへの最大光入力 12 mW
 動作温度 -40~+75℃
 保管温度 -40~+85℃
 電源 12.5 V DC
 サイズ 76.2 x 127 x 31.75 mm
 重量 340 g
 オプション ・内蔵低雑音増幅器(LNA)
・CWDM波長レーザ
・シングルファイバ機能用内部WDM
・RS232データモデム
・自動利得制御(AGC); 広いダイナミックレンジ
・拡張帯域幅10 kHz〜3.3 GHz
・マルチモードファイバの互換性
・18 V〜 +30 Vの広いDC電源入力範囲
 メーカ Optical Zonu