研究者が立ち上げた会社なので、他所でつくれない製品をつくりたい、他所でやっていない会社運営をやってみたいといったDNAをもっています。
ふっ化物ファイバには2つの特徴があります。
- いろんな波長の光を発光させることができます。
- 普通の光ファイバでは無理な赤外線でも通します。
とても製造が難しいので、作れる会社はFLを含め世界で3社だけです。FLでは、ふっ化物ファイバを利用して光アンプ、光源、ファイバレーザなどのユニークな装置を独自に開発し、製造・販売しています。これは他の2社にはマネできないことです。
これらの製品は日本だけでなく世界中に販売されています。
光アンプというのは光信号を強くする装置です。
光通信では4つの波長帯の光を使いますが、
波長帯に応じて4種類の光アンプが必要です。
これら4種類の光アンプ全てを作れるのは世界でFLだけで、他の会社はせいぜい2種類程度です。
理由は、ふっ化物ファイバを使わないと作れないためです。ふっ化物ファイバを使うといろんな波長の光源を作れます。
FLは世界で最も多種類のASE光源を作っています。ファイバレーザもふっ化物ファイバで作れます。
特に波長2µm以上の赤外レーザは、ふっ化物ファイバの得意とするところです。
加工や医療への応用を目指して大学等と共同開発を進めています。



FLでは、自社製品を海外に輸出していますが、
逆に海外メーカの光製品の輸入販売も行っています。
これは珍しいことですが、きちんと理由があります。
一つ目の理由は、
お客様がシステムをつくられる場合、
自社製品だけでの対応はほぼ不可能だからです。
そのようなとき、いろんな製品を扱っていれば必要な製品を揃えてご提供できます。
二つ目の理由は、
自社製品の製造や開発に役立つからです。
製品の製造や開発にはいろんな部品や製品を購入して使う必要があります。
世界のどこにどんな部品や製品があるかを知り、
その性能や価格を知り、
その調達を自分でできると、
よい製品づくりや開発につながります。
平均年齢は現在43歳、
パートさんを含めて女性は7人。
学歴、職歴は様々。
高卒、専門学校卒、大卒、修士卒、博士、大企業から転職、人材派遣からそのまま採用、転職5回の猛者も。
博士が4名いるのは研究DNAのせいかも。
やってる仕事は光ファイバづくり、機器づくり、営業、輸出入販売、製品開発、計画づくり、経理など。
光ファイバづくりはコツコツ技術改良できる人、
機器組立は若者がうまくて速い、
営業はやっぱり知識・経験豊富なオジサン、
輸出入には英語の上手な人、
開発には博士、
将来計画考える人も、
金勘定得意な人も欠かせない。
こんなイメージで仕事分担しています。
FLには社内委員会があります。 たとえば「商品開発委員会」です。
商品開発は技術者だけではなく、
世の中のニーズにアンテナを張っている人、発想力の豊かな人、デザイン得意な人、
みんなでやろうというコンセプトです。
FLではテレワークを導入しています。
これは新型コロナのパンデミック以前から導入された制度で、県外の優秀な人材も採用できるように多くのメーカに先駆けていち早くはじめました。
FLの規模のメーカでは珍しいケースだと思います。