ITU-T G.652は、1.3μm付近で波長分散がゼロとなる光通信用シングルモードファイバの国際標準です。ITU-T G.652.D はそのカテゴリのひとつであり、現在の光通信用ファイバの業界標準となっています。1.38μm付近における水酸基起因の伝送損失が抑えられていることが特徴で、光通信波長帯の全域で低損失の伝送が可能になります。

ITU-T G.652.D の最小許容曲げ半径は30mmです。ITU-T G.652.D に完全準拠しつつ、曲げ損失を強化した光ファイバの国際標準として、ITU-T G.657.A1(曲げ半径10 mm)、ITU-T G.657.A2(曲げ半径7.5 mm)があります。