サバール板とは通常方解石か石英で作られる偏光分離型の結晶偏光子で、星の光のような僅かに偏光した光の検出に有用な素子です。素子は同じ厚さの2枚の偏光分離板を貼り合わせて作製します。各光軸は板面から垂直方向に45°で、各板の光軸同士は90°の角度です。1番目の板に入射した光は常光と異常光に分離して進み、2番目の板に入射します。2番目の板では1番目の板で常光だった光は異常光になり、異常光だった光は常光として進み光路差なく出射します。2枚の偏光分離板を通すことによって、分離した2つの偏光の光路長が同じになるという特徴をもっています。これらの分離した光は干渉して干渉縞を形成しますので、縞の相対強度を測定して偏光度を測定できます。

 

■ 仕様

型番 材質 型番 材質 アパーチャ
(mm)
 CSP10 方解石  QSP10 石英 10
 CSP15 方解石  QSP15 石英 15
 CSP20 方解石  QSP20 石英 20
 CSP25 方解石  QSP25 石英 25
 CSP40 方解石  QSP40 石英 40
 CSP50 方解石  QSP50 石英 50

■仕様の決め方および注文方法

お問い合わせおよびご注文の際は以下の情報をお伝えください。

  • 方解石 or 石英
  • 開口部サイズ
  • 総厚
  • ARコーティング有無
  • マウント有無

< サバール板で生成されるビーム変位の計算方法 >
方解石 : 総厚 x 0.075
石英  : 総厚 x 0.0042

 

(例) CSP10 – 15 – AR550 – M

  • 方解石
  • 開口部サイズ : 10mm
  • 総厚 : 15mm
  • ARコーティング : 550nmを中心とする単層MgF2コーティング有
  • マウント : 有