ファイバデポラライザ:DPOLはオールファイバLyot型デポラライザで、どんな偏光状態の入射光でも低DOP(Degree of Polarization)の擬似ランダム偏光に変換できます。最適なランダム偏光特性を得るためには光源のスペクトルに合わせた設計が必要となりますので、ご注文の際にはご使用になる光源の種類をお知らせください。

■ 特徴

・低DOP
・低挿入損失
・ゼロに近いリターンロス
・オールファイバ構造
・広い動作波長範囲
・パッシブ動作
・堅牢なパッケージ

■ 応用

・光源の偏光ランダム化
・ラマンアンプのポンプレーザ
・EDFAのポンプレーザ
・ASE, SLD, LEDなどの光源
・偏光測定システム
・ファイバ光ジャイロ
・光ファイバセンサシステム

depolarizer

■ 仕様 偏光とは?
   型番 DPOL
 波長範囲*1 980 nm 1280 – 1625 nm
 動作バンド*1 980 nm 1300 nm, 14XX, S, C, L
 残留消光比*2 < 0.2 dB < 0.2 dB
 DOP*3 < 5 % < 5 %
 挿入損失*4 < 1 dB < 1 dB
 リターンロス*5 > 70 dB
 光源線幅*6 > 0.1 nm
 動作温度範囲*7 -5 ℃ ~ +70 ℃
 輸送/保管温度*8 -40 ℃ ~ +85 ℃
 入力ファイバ HI 1060 SMF28/PANDA/BOW TIE(PM)
 出力ファイバ HI 1060 SMF28/PANDA/BOW TIE(PM)
 ピグテイル 1 m ファイバ(標準), 900μmルーズチューブ(オプション)
 サイズ(mm) LxWxH      
 BB 150 x 95 x 10 150 x 95 x 10 150 x 95 x 10
 LS 160 x 103 x 35.5 160 x 103 x 35.5 160 x 103 x 35.5
 RM N/A 150 x 95 x 10 150 x 95 x 10
 メーカ Phoenix Photonics Ltd

仕様の注釈
*1. デポライゼーション特性には波長依存性があります。仕様に合致する波長範囲は以下です。
Type 15: 1530 nm – 1625 nm
Type 14: 1420 nm – 1530 nm
Type 13: 1280 nm – 1320 nm
Type 09: 980 nm
*2. 残留消光比は各デバイスの製造時に測定しています。
*3. DOPは波長が長いほど大きくなります。特定の波長範囲で5%以下になります。
*4. 挿入損失の典型値はデポライザ単体で0.7dB、ポラライザ込みで1dBです。
*5. オールファイバシステムですので >70dBの高いリターンロスが得られます。
*6. DOPはご使用になる光源のスペクトルに依存します。ご使用になる光源の種類を事前にお知らせください。
BB – ASE, SLD, LEDのような広帯域光源
LS – 線幅0.1nm以上のレーザ
RM – ラマンポンプ用レーザ
*7. 動作温度範囲は一般的な通信仕様になっています。仕様外での使用をご希望の場合はお問い合せください。
*8. デバイスは輸送や保管に耐えられる堅牢な構造になっています