偏光とは?

偏光の程度により光学的計測値に誤差が生じるようなケースではデポラライザが必要となります。Leysop社ではLyotデポラライザ、ウェッジデポラライザの2種類のデポラライザをご提供しています。

Lyotデポラライザは、2枚以上の複屈折結晶板で構成されます。結晶の光軸は板面内にあり、45°づつ異なるように配置されます。また、板厚は隣接する前の板の2倍にします。例えば、3枚で構成される場合の板厚は、t、2t, 4tのようになります。非偏光化は異なる波長で多種類の円偏光や楕円偏光が生じることによって起こります。単色光の場合は結晶板の枚数を多くしても非偏光化は僅かしか起こりません。一方、多色光の場合は2枚の結晶板でも非常に大きな効果があります。

 

ウェッジデポラライザは、厚みに傾斜がある石英板と溶融石英板を光学的にコンタクトさせた構造です。水晶板の光軸は板面内で入射光に対して45°です。溶融石英は複屈折材料ではなく、石英板と屈折率マッチングさせるために付加されています。入射した光は様々な複屈折を生じて非偏光化されます。