OZ510は、コンパクトで低コストのモジュール型RoF光リンクです。個々のアナログリニアトランスミッタ(Tx)モジュールとレシーバ(Rx)モジュールで構成され、光ファイバを接続すると単方向リンクを作成できます。長距離接続に同軸ケーブルを使用する代わりの費用効果の高い柔軟な代替手段となり、広範囲の周波数にわたって、高い周波波数のRF信号を元のフォーマットで効率的に長距離伝送できます。リンクの動作周波数は10 kHz〜3.0GHzで、低い雑音指数(NF)と高いスプリアスフリーダイナミックレンジ(SFDR)を備えています。
OZ510は、既存システムにプラグを差し込んで簡単に使用できるプラグインタイプで、室温でMTTF20年の非常に低い故障率です。このモジュールを使用すれば、帯域幅範囲内にあるすべてのアナログRF信号は、光ファイバーケーブルを介して伝送できます。
OZ510の用途例としては、IF Satcomバンド、Lバンド、GPS、PCSセルラー、光ファイバによるUHF、VHF信号配信などがあります。
標準の光コネクタはSC / APCですが、FC / APCとLC / APCも利用できます。OZ510のRxには高性能InGaAsフォトダイオードが、Txには波長1.3 µm、1.5 µmの線形性に優れたアイソレータ付きDFBまたはFPレーザが搭載されています(CWDM Txの選択も可能です)。平均自動パワー制御(AAPC)が組み込まれているため、全温度範囲で最適な光パワー安定性が得られます。RFインターフェースは50オームSMAコネクタで、オプションの75オームSMBも利用できます。アラームおよびモニター機能は10ピンコネクタで利用でき、+ 12ボルトのDC電力は同じコネクタで供給されます。

■特徴

・非常に小さなパッケージ(約38 x 64 x 15 mm)
・30 MHz〜3.0GHzの帯域幅
・低雑音指数(NF)
・広いスプリアスフリーダイナミックレンジ(SFDR)
・動作温度 ‐20 〜 +75℃
・自動光パワー制御

■用途

・放射パターン測定
・高密度配置
・屋内DAS(Distributed Antanna System)
・アビオニクス
・WiMax / 4GLTE
・携帯基地局
・衛星通信
・MMDS
・リモートアンテナ位置
・GPS信号配信
・タイミングと周波数信号配信

■主な仕様            OZ510データシート)

型番  OZ-510
 帯域幅 30 MHz ~ 3 GHz
 Tx波長 1310/1550 nm
 Tx光出力 2 mW
 Rx波長 1270 ~1610 nm
 雑音指数(0 dB Link) 40 dB(<3 GHz)
 SFDR 110 (dB/Hz) 2/3
 RF リンクゲイン +1 dB
 Txへの最大RF入力 17 dBm
 Rxへの最大光入力 12 mW
 動作温度 -20~+75℃
 保管温度 -40~+85℃
 電源 12.5 V DC
 サイズ 38.1 x 63.5 x 15.2 mm
 オプション ・低雑音増幅器(LNA)
・CWDM波長
・拡張帯域幅1 MHz〜6.0 GHz
マルチモードファイバーの互換性
 メーカ Optical Zonu