通常のレーザのスペクトルを詳細に見ると非常に細いスペクトルの集まりになっており、この細いスペクトルを縦モードといいます(図1)。

レーザ発振には共振器を利用しますが、共振器内に複数の定在波ができるため縦モードが生じます。

図2のように、波の節がミラーの位置にくる条件、即ちλ/2の整数倍が共振器長Lとなる波長の光は定在波になることができます。

実際にレーザ発振する波長は増幅利得のある波長範囲に限られます。

 

単一縦モード (Single longitudinal mode)

複数の縦モードが存在するとレーザの発振波長が不安定なので、単一の縦モードで発振するように工夫されたレーザがあり、単一縦モードレーザあるいは単一周波数レーザと呼ばれています。

代表的なのはDFB型半導体レーザで、光が導波する部分に回折格子を作って単一波長にしています。

固体レーザでは、エタロンを利用して波長を単一化するのが一般的です。