光ファイバ損失測定装置 FSL300は、光ファイバのスペクトル損失を正確に測定することができ、品質管理プロセス、材料研究、および光ファイバ開発において重要な役割を担うことができます。国際的に認められた基準試験方法であるカットバック技術を採用しており、すべてのファイバタイプにおいて高い測定精度をもたらすことができます。FSL300は、優れた測定信頼性を確かなものにするために最先端の光学的・機械的安定性とカットバックエンドでの再現性を追求しております。
FSL300は、モジュラー設計を特徴としており、チョップド光源、分光器構成、ロックインアンプ、検出器ステーション、そして非常に広い波長範囲にわたる測定用の起動光学系の独立した選択により、構成の柔軟性を高めています。

 

■特徴

・光ファイバのスペクトル損失を正確に測定
・国際的に認められたカットバック技術を採用
・波長帯域は、紫外から5000nmを越えた赤外域まで広げられる可能性あり
・dB/kmの単位で損失計算を行う
・PC経由で完全自動化
・石英、ドープガラス、プラスチック、フォトニックバンドギャップファイバなど多種の光ファイバにおいて高精度な測定が可能
・QTHランプの使用による優れた光学的安定性
・光源、放射光学系、分光器を固定することで時間経過による機械的不安定性を解消
・モジュール設計と高い構成上の柔軟性
・簡単で再現性のある測定プロセス
・スペクトル損失の全自動測定と計算

■用途

・IEC 60793-1-40:2001
・Optifal fibers-Part1-40

■スペクトル例

■仕様 光ファイバとは?
 項目 単位 パラメータ
 ファイバの固定器具 80~200μmベアファイバ用チャック
 ファイバの固定溝 125μmファイバ用V溝
 FSL300_Si
 波長範囲 nm 350 ~ 1100
 スペクトルデータ間隔 nm 5
 FWHM nm 5
 光源 チョップドIL1
 分光器 TMc300 (1200g/mm 回折格子)
 ディテクタ 2.4×2.4室温シリコン : 350~1100nm
 波長精度 nm GA-T312R0U5 ± 0.2
 FSL300_InGaAs
 波長範囲 nm 800 ~ 1700
 スペクトルデータ間隔 nm 5
 FWHM nm 5
 光源 チョップドIL1
 分光器 TMc300 (1200g/mm 回折格子)
 ディテクタ 1mmφ室温InGaAs : 800~1700nm
 波長精度 nm GA-T30831U2: ± 0.3
 FSL300_InGaAs_EX
 波長範囲 nm 800 ~ 2500
 スペクトルデータ間隔 nm 5
 FWHM nm 5
 光源 チョップドIL1
 分光器 TMc300 (830&600g/mm 回折格子)
 ディテクタ 1mmφ熱電冷却拡張InGaAs : 800~2500nm
 波長精度 nm GA-T30831U2: ± 0.3
GA-T306R1U6: ± 0.4
 FSL300_PbSe
 波長範囲 nm 1500 ~ 5000
 スペクトルデータ間隔 nm 10
 FWHM nm 10
 光源 チョップドILD-QH-IR
 分光器 TMc300 (600&300g/mm 回折格子)
 ディテクタ 3mmφ熱電冷却PbSe : 1000~5000nm
 波長精度 nm GA-T306R1U6: ± 0.4
GA-T303R3U0: ± 0.8
 FSL300_Dual_Si_InGaAs
 波長範囲 nm 350 ~ 1700
 スペクトルデータ間隔 nm 5
 FWHM nm 5
 光源 チョップドIL1
 分光器 TMc300 (1200&830g/mm 回折格子)
 ディテクタ 2.4×2.4室温シリコン : 350~1100nm
1mmφ室温InGaAs : 800~1700nm
 波長精度 nm GA-T312R0U5: ± 0.2
GA-T30831U2: ± 0.3
 メーカ BENTHAM