Er:Cr:YSGG (Y2.9Sc1.4Ga3.6O12)レーザー結晶は、重要な要素である水の吸収帯域の2800nmで発振する効率的なレーザー結晶です。Er:Cr:YSGGは、変換効率が高く、化学特性が安定しており、蛍光寿命が長いので重要な役割を果たすレーザー結晶の一つとされています。現在では、歯科、環境調査、光通信、リモートセンシング技術や軍事利用など幅広く利用されています。

■ Er:Cr:YSGG (Y2.9Sc1.4Ga3.6O12)の利点

・Er添加結晶の中で一番レーザ閾値が低く、スロープ効率が高い
・変換効率が高い
・フリーランニングCWレーザや、CWQスイッチへの応用
・高い光学性能
・Er帯域でのダイオード励起やCr帯域でのフラッシュランプ励起が可能
・蛍光寿命が長い

■ 構造と性質

結晶構造 正方晶
格子パラメータ 12.42Å
Er,Cr atom/cm3 Er:4×1021, Cr:0.5×1020
質量密度 5.67 g/cm3 (Cr&Er doped)
モース硬度 8
熱伝導率 8 W/mK
熱膨張係数 8.1×10-6/K

■ 光学および波長特性

屈折率 1.92 (at 1000nm)
熱光学係数 12.3×10-6/K
放出断面積 5.2×10-21 cm2
蛍光寿命 1400 μm

■ Er:Cr:YSGG吸収係数