テクノロジー

LN変調器およびその動作原理とは

■LN変調器とは

 LN光変調器とは、LiNbO3結晶のポッケルス効果による屈折率変化を利用した光変調器で光通信になくてはならない基幹デバイスの一つです。DFB-レーザなどのCW光を変調する外部変調器として使用されており、40GHzの高速変調が可能です。LN変調器には強度変調器と位相変調器がありますが、光信号の発生に使われるのは強度変調器です。位相変調器は伝搬する光の位相を変化させるデバイスで光パルスの波形整形などに使われます。

■LN強度変調器の動作原理

 LN変調器の原理的な構成は下図のように、LN基板にTi拡散で作られた分岐導波路と電極からなっています。まず、(a) 電圧0での動作(信号=1)について説明します。入力光はY分岐で2分され、各導波路を進みます。これらの光は出口側のY分岐で合波されそのまま出力されます。

  一方、(b) 電圧Vπでの動作(信号=0)では、電極に電圧Vπが印加されているので各導波路には逆向きの電界が発生しています。そのため、各導波路の屈折率変化により進行する光に位相差が生じます。位相差がπとなる電圧にしておくとY分岐で二つの光は干渉して打ち消し合い光が出力されません。印加電圧を0-Vπで変化させ強度変調を行います。実際の動作では、光強度が1/2になる点を動作点にするための直流バイアス電圧Vbも重畳されます。

LN強度変調器の動作原理1

(a) 電圧0での動作(信号=1)

LN強度変調器の動作原理2

(b) 電圧Vπでの動作(信号=0)

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