Fibercore社の電流センサ用スパンファイバはBow-Tie型偏光保持ファイバプリフォームを回転させながら線引きしたファイバで、偏光面を保持するBow-Tie構造ががスパイラルになっています。この構造により、温度、振動など応力誘起複屈折に起因する偏光面の変動を受けにくくなっています。スパンファイバにはHiBi(高複屈折性)とLoBi(低複屈折性)の2種類があります。何れもファラデー効果を利用する光電流センサ用途ですが、HiBiは高精度センサ用、LoBiはコスト重視設計になっています。

特徴

・電流センサ用に特化
・高精度センサ用Spun HiBi
・低コスト用Spun LoBi
・各種の温度高安定用
・振動に強い

 用途

・電流センサ
・変流器
・ファラデー効果利用センサ

spun-fiber
仕様
光ファイバとは?

Spun HiBi(高複屈折性)

 型番 SHB1250 (7.3/80)-2.5mm SHB1250 (7.3/80) SHB1250 (7.3/125) SHB1500 (8.9/125)
 動作波長 nm 1260 – 1510 1510 – 1650
 カットオフ波長
(→カットオフ波長とは)
nm 1100 – 1250 1360 – 1500
 NA
(→NAとは)
0.14 – 0.17 0.13 – 0.16
 MFD
(→MFDとは)
μm 6.2 – 7.8 @ 1310 nm 7.9 – 9.9 @ 1550 nm
 損失 dB/km ≦5 @ 1310 nm ≦3 @ 1550 nm
 円ビート長 mm 63 – 135 @ 1310 nm 63 – 110 @ 1310 nm 86 – 160 @ 1550 nm
 スピンピッチ(nominal) mm 2.5 4.0
 ツイスト試験 Turns/m ≦1.0
 プルーフ試験 % 1 (100 kpsi)
 クラッド径 μm 80±1.5 125±2
 コア偏心 μm ≦1.0
 コーティング径 μm 165±5 245±7
 コーティングタイプ 二層アクリレート
 動作温度 -55 ~ +85
 メーカ Fibercore Ltd.
Spun LoBi(低複屈折性)
 型番   SLB1250
(8.9/80)-5
SLB1250
(8.9/80)-30
SLB1250
(8.9-125)-5
SLB1250
(8.9/125)10
SLB1250
(8.9/125)-30
 動作波長 nm 1310
 カットオフ波長 nm ≦1250
 NA 0.11 – 0.13
 MFD μm 8.2 – 9.9 @ 1310 nm
 損失 dB/km ≦5 @ 1310 nm
 スピンピッチ(nominal) mm 5.0 30.0 5.0 10.0 30.0
 ツイスト試験 Turns/m ≦1.0
 プルーフ試験 % 1 (100 kpsi)
 クラッド径 μm 80±1 125±1
 コア偏心 μm ≦1.0
 コーティング径 μm 170±10 245±15
 コーティングタイプ 二層アクリレート
 動作温度 -55 ~ +85
 メーカ Fibercore Ltd.